モジュールの組み合わせで多様な定量化測定が可能
QSense Explorerは限りない可能性を秘めた多目的、多用途の測定装置です。モジュラーデザインおよびオプションの計測モジュールによって、測定条件を拡張したり別売のモジュールを組み合わせて多様な実験が可能です。
QSense Explorerの特徴
汎用性
複数のオプションが用意されたモジュラーデザインによって、測定条件の拡張や最大限の融通性を実現させています。
組み合わせ測定
コンパクトなチャンバーと特殊なモジュールによって、QCM-D測定と顕微鏡観察、電気化学測定、エリプソメトリー測定とが同時に行えます。
膜特性の定量化
基本周波数の7種類の高調波から得られる高いサンプルレートでのデータ収集により、最大量のデータインプットをデータ解析および吸収された膜の質量、厚み、粘性、せん断弾性率測定の定量化に利用できます。
QSense Explorer オプションモジュール
多目的・多用途に対応!
QSense Microscopy Explorer (顕微鏡観察用)
同一の表面でQCM-D測定と顕微鏡観察とが同時に行えます。センサー面に光学的アクセスができるウィンドウモジュールを備えています。光や照射に影響を受け
やすい測定の場合には、開けることもできます。
QSense Electrochemistry ExplorerEC (電気化学測定用)
同一の表面でQCM-D測定と電気化学測定とが同時に行えます。ポリマーの挙動、静電相互作用、腐食などの研究に必要なサイクリックボルタンメトリーおよび電気化学インピーダンス測定を可能にします。
QSense Ellipsometry Explorer (エリプソメータ測定用)
同一の表面でQCM-D測定とエリプソメトリー測定とが同時に行えるため、膜内の溶液内容の定量化が可能になります。また、吸収された膜の形態変化の詳細な解析も行えます。
QSense Extreme Temperature Explorer (広域温度対応)
流れている状態および停滞した状態の両方で、4~150°Cという広い温度範囲での測定が行えます。このパッケージは、QSense Explorer電子装置に取り付けて使用する、別付けの高温チャンバーで構成されています。
その他のモジュール
■ 湿度モジュール
センサー上の薄い被膜における蒸気の取り込みと放出を測定できるようにデザインされています。
■ オープンモジュール
サンプルをセンサー面に直接滴下でき、蒸発の観察も行えます。
■ PTFE フローモジュール
内部にPTFEの被膜を持つフローモジュール。標準フローモジュールの内部材料であるチタニウムに影響を受けやすい測定に適しています。
■ ALD ホルダー (Atomic Layer Deposition:原子層堆積)
真空または気相での測定用。
※詳細および仕様については、QSenseモジュールカタログをご覧ください。